『中学受験「算数難民女子」を救え‼』を出版しました!
2026年9月25日
算数が苦手でも中学受験は戦える
この度、
『中学受験「算数難民女子」を救え‼
ボリュームゾーンの算数の戦い方』
を出版することになりました。

2026年、Deep Groundの現場から二冊の本が生まれました。 ボードゲーム×教育と、女子の中学受験算数。二冊を貫く考え方、教室での実践、取材・執筆のご案内を出版特設ページにまとめています。
DGがこれまで長く向き合ってきたのは、いわゆる最難関校を目指す一部の子たちだけではありません。
首都圏模試(現ONEテスト)で偏差値50前後。
算数がものすごく得意なわけではない。
こういう子どもたちが、毎年DGの門を叩いてきてくれています。
苦手だったとしても、自分なりの第一志望があって、そこに向かって中学受験を頑張っている。
そんな女の子たちが“ゴリラ乙女”として、今日もカラフル机とボードゲームと最新のICTに囲まれた教室で頑張っています。
「普通の女の子を、その子にとっての第一志望に合格させる」
私たちはずっと、このことを自分たちの仕事の中心に置いてきました。
その中で、避けて通ることのできないのが算数です。
DGの算数指導は、徹底して途中過程を書くことから始まります。
鮮やかな裏技があるわけではありません。
この方法を使えば一発で偏差値が10上がる、という魔法もありません。
むしろ、やっていることはかなり地味です。
でも、この20年近く、
算数に苦しんでいた女の子が少しずつできる問題を増やし、
最後には第一志望の入試で、
「取るべき問題を取り切る」
姿を何度も見てきました。
その過程で私たちが考えてきたこと、実際にやってきたことを、今回一冊の本にまとめました。
テーマは、
「なぜ、こんなに多くの女の子が算数で苦しくなるのか」
そして、
「算数が苦手な子は、中学受験をどう戦えばいいのか」
です。

中学受験の本はたくさんあります。
算数の本もたくさんあります。
しかしながら、偏差値50前後で、算数に苦しんでいる女の子のために書かれた本は、驚くほど多くありません。
現実に目を向けると、そこにいる子どもたちは決して少数ではなく、むしろ中学受験のど真ん中にいる子たちともいうことができます。
そして、その子たちこそ、私たちDGがずっと見てきた子たちでもあります。
さて、本のタイトルでは、そのような子たちを
「算数難民女子」
と呼びました。
では、私たちが言う「算数難民」とは、いったいどんな子なのでしょうか。
「算数難民女子」とは、どんな子なのか
「算数難民」は、算数が能力的にできない子を指す言葉ではありません。
私たちDGでは、
算数の基礎的な素養はあるのに、カリキュラムや指導法、家庭学習とのミスマッチによって、算数で点数を取れなくなってしまった子
のことを「難民」と考えています。
実際に塾で苦しんでいる子たちを見ていると、最初から何もできない子ばかりではありません。
計算はある程度できる。
基本的な考え方も、一つずつ説明すれば理解できる。
授業中には「分かった」と言うこともある。
ところが、自宅で一人になると進まない。
分からない問題が出てくると、そこで止まる。
計算過程を残さないので、どこで間違えたのか自分でも分からない。
一度間違えた問題を、もう一度やることを嫌がる。
解説を読んで分かったつもりになっても、翌週に似た問題が出ると、また解けない。
こうして、
分からないから進まない。
進まないから、量をこなせない。
量をこなせないから、できる問題が増えない。
できないから、ますます算数が怖くなる。
という悪循環に入っている子があまりにも多いのです。

分からない
↓
手が止まる
↓
演習量が減る
↓
できる問題が増えない
↓
算数が怖くなる
↓
分からない……
これが、私たちが転塾生に何度も見てきた「算数難民」の姿です。
だから、「この子は算数ができない」と決めつける前に、
何が起きているのか。
どこで止まっているのか。
何を変えれば、もう一度動き出せるのか。
そこをきちんと見なければなりません。
中学受験の算数は、難しく、速くなっている
「予習シリーズが難しすぎる」と感じるのは、珍しいことではありません
そして今、この問題を考えるうえで避けて通れないのが、大手進学塾のカリキュラムです。
DGに相談に来るご家庭からも、
「予習シリーズが難しすぎる……」
「毎週、新しい単元が始まってしまって復習が追いつかない……」
「宿題を終わらせようとするだけで精一杯……」
という声をよく聞きます。
これは、「うちの子だけがついていけていない」という話ではありません。
現在の中学受験では、学習内容そのものが高度になり、しかもかなり速いペースで進んでいきます。
もちろん、予習シリーズをはじめとする大手塾の教材やカリキュラムは、非常によく作られています。
難関校まで見据えて、必要な内容を体系的に学習することが可能であり、その設計自体には大きな価値があります。
ただし、
よくできた教材と、その子に今ちょうどいい教材は、同じではありません。

ここを混同すると、一気に苦しくなります。
ある子にとっては、十分に消化できる量と難度でも、
別の子にとっては、
「理解する前に次へ進んでしまう」
カリキュラムとなってしまいます。
特に5年生以降は、「割合」・「比」の学習が入ってきます。
この分野は算数の肝と言っていい分野です。
ここが十分に練習できないまま次の単元へ進んでしまうと、その単元も中途半端になっていきます。
そして、気が付くと……。
「いったい、どこから分からなくなったのか分からない」
という状態になります。
予習シリーズが悪い、という話ではありません。
当たり前ですが、SAPIXが悪いとか、早稲田アカデミーが悪い、という話でもありません。
大切なのは、塾との相性です。
無理にカリキュラムに子どもを合わせ続けるのではなく、必要なところでは、その子に合わせて学習を組み直すこと。
これが重要だとDGでは考えています。
もっとも、この匙加減は容易ではありません。
安易に合わせすぎると、いつまでも先に進めない「不合格者のペース」に入ってしまうからです。
全部やることが、正解とは限らない
「何をやるか」と同じくらい、「何をやらないか」を決める
算数が思うように進まなくなってきたとき、多くの家庭で起きるのが、
「遅れているから、もっとやらなければ」
という発想です。
もちろん、それができるなら悪いことではありません。
でも、算数難民になっている子に、今までできなかった量をさらに増やして渡しても、うまくいかないことの方が多いのです。
中学受験は、
テキストを全部解けるようになった子から合格する競技ではありません。
入試で必要なのは、その学校で合格に必要な点数を取ることです。
だから、当然にできるようになるべき問題にも優先順位があります。
絶対に取れるようにしたい問題。
今の時期に練習すべき問題。
もう少し先でもいい問題。
今のその子なら、解き直さなくても構わない問題。
という具合に、理解度、到達度に応じて問題の優先順位を分けていくべきなのです。

算数が苦手な子ほど、
「全部やろう」
ではなく、
「何をやるかを決める」
ことが大切です。
これは、
「何をやらないかを決める」
ことも意味しています。
決して逃げではありません。
合格するための一つの戦略と言えるのです。
算数が苦手な子には、「正しい順番」と「必要な量」がいる
本書の中で、私たちが繰り返し伝えていることがあります。
それは、
正しいことを、正しい順番でやる。
ということです。
算数では、
「説明を聞いたら分かった」
と、
「一人で解ける」
の間に、思っている以上に大きな溝があります。
この溝は想像以上に大きなものですが、得てして、みんなこの溝を軽く考えがちです。
さらに、
「一度解けた」
と、
「テストで取れる」
の間にも、また大きな溝があります。

このように考えると、各過程を正しい順番で一つずつつないでいく必要があります。
そうはいっても、順番だけでも足りません。
もう一つ絶対的に必要になってくるものがあります。
それは、
量です。
算数が苦手な子に対して、
「量より質です」
という言葉が使われることもあります。
もちろん、意味のない問題を大量にやればいいわけではありません。
ただ、算数はやはり一定量を自分の手で解かなければ身につきません。
これは、スポーツにおける基礎動作の反復と同じです。
身体に染み込むまでやることも、時には必要なのです。
問題なのは、
算数が苦手な子ほど、その「一定量」をこなすこと自体が難しいことです。
一問に15分も20分もかかる。
途中で止まる。
解説を読む。
やり直しを嫌がる。
これでは、量は増えていきません。
だからDGでは、
「もっとやりなさい」
ではなく、
どうすれば、この子が必要な量をこなせるのか
を考えます。
問題の難度を下げることもあります。
解く問題を絞ることもあります。
同じ型の問題を続けて解かせることもあります。
時間を区切ることもあります。
計算過程の残し方からやり直すこともあります。
難しい問題を3問、長い時間眺め続けるより、
今のその子に必要な問題を20問、自分の手で解いた方がいい。
そんな時期もあります。
量を求めるのではなく、量をこなせる状態をつくる。
これも、算数難民から抜け出すための大切な考え方です。

この本に、算数が得意になる魔法は書いてありません
書いてあるのは、もっと地味なことです。
ここまで読んでいただくと、お分かりいただけるかもしれません。
この本には、
「この公式を覚えれば、明日から算数が得意になる」
というような話は書いてありません。
偏差値を一瞬で10上げる方法もありません。
苦手だった図形が、突然すべて見えるようになる秘密のテクニックもありません。
むしろ、書いてあるのは地味なことばかりです。
何が起きているのかを正しく診断する。
基礎に戻る。
計算過程を残す。
必要な問題を選ぶ。
やり直す。
演習量を確保する。
苦手意識を少しずつ解除する。
時期によって、やることを変える。
入試問題を見て、「取るべき問題」と「捨てていい問題」を考える。
派手ではありません。
でも、
中学受験の現場で、本当に子どもを動かすのは、こういうことです。
DGでやっていることも同じです。
私たちは日々、
「この子に足りないものは何か」
「この問題は、今やるべきなのか」
「この量なら回せるのか」
「どこまで戻れば、自分で進めるようになるのか」
そんなことを一人ひとりについて考えています。
特別な魔法はありません。
だからこそ、
当たり前のことを、当たり前で終わらせずに、徹底的にやる。
DGの保護者の方につけていただいた、
「全方向に大マジメ」
という二つ名は、こういうところにも表れているのだと思います。

では、なぜ「算数難民“女子”」なのか
このタイトルを見ると、
「女子は算数が苦手だと言いたいの?」
と思われる方もいるかもしれません。
違います!
この本は、
「女子は男子より算数ができない」
という本ではありません。
むしろ、そのような呪縛から女子を解き放ってあげるために書いた本です。
私たちDGは、女子専門の中学受験塾です。
女子だけを長く見続けているからこそ、見えてきたことがあります。
「私は算数が苦手」
という自己認識が一度できてしまうと、問題を見る前から身構えてしまう。
そんな女子たちを多く見てきました。
もちろん、すべての女の子がそうではありません。
同じことは男の子にも起こりうるでしょう。
ただ、いずれにせよ、
算数の問題そのものを教えるだけでは、どうにもならない。
そんな場面を、女子専門塾として何度も見てきました。
だから本書では、
問題の解き方だけではなく、
算数との付き合い方そのもの
まで踏み込んで書いています。

家庭で本当に困るのは、「じゃあ、今日何をやればいいの?」ということ
中学受験について調べれば、正しい情報はたくさん出てきます。
基礎が大切。
復習が大切。
間違い直しが大切。
反復が大切。
過去問が大切。
どれも正しいと思います。
でも、実際に家庭で困るのは、もう少し具体的なところです。
Q. 予習シリーズは、全部やった方がいい?
Q. 宿題が終わらないとき、どこまでやればいい?
Q. 間違えた問題は、本当に全部やり直す必要がある?
Q. 計算過程を残さない子には、どう書かせればいい?
Q. 5年生で算数についていけなくなったら、どこから立て直す?
Q. 6年生になっても苦手単元が残っていたら、全部潰すべき?
Q. 過去問で算数が取れなかったら、何を優先する?
Q. 本番直前まで難しい問題に挑戦する必要がある?
結局知りたいのは、
「うちの子は、今日、何をやればいいのか」
だと思うのです。
私たちDGは、塾生に対してこの点を明確にしています!
だからこそ、偏差値40台の子が60台まで上昇して行けるのです。
今回の本では、そこまで踏み込みました。
「算数難民」が生まれる理由。
ボリュームゾーンの入試算数で本当に必要な力。
大手塾のカリキュラムとの付き合い方。
家庭でやってしまいがちなこと。
算数難民のタイプ診断。
タイプ別の具体的な立て直し方。
時期ごとの学習戦略。
本番前日・当日の算数対策。
そして、算数が苦手だった子がどうやって入試を戦うのか。
つまり、この本は、
単なる算数の問題集でも、
解法を集めた参考書でもありません。
算数に苦しんでいる子が、中学受験をどう戦うかを考えた本です。
算数が苦手でも、中学受験は戦える
もちろん、算数はできるようになった方がいいに決まっています。
できる問題が一問増えれば、それだけ選択肢も広がります。
DGでも、一問でも多く解けるようにするために、毎日子どもたちと向き合っています。
ただ、
算数が得意でないと、中学受験では戦えない。
というわけではありません。
算数が苦手なら、
算数が苦手な子なりの戦い方があります。
取るべき問題を取れるようにする。
ミスを減らす。
必要な演習量を確保する。
難問に時間を使いすぎない。
その子に合った学校の問題を知る。
算数だけで受験を考えず、4教科で合格点をつくる。
実際、DGの卒業生たちも、算数で無双して合格していったわけではありません。
入試本番で、
「取るべき問題を取り切った」
その積み重ねで第一志望に届いた子が、たくさんいます。
算数が得意になる魔法はありません。
でも、やれることは、たくさんあります。
『中学受験「算数難民女子」を救え‼
ボリュームゾーンの算数の戦い方』
この本は、その「やれること」を、
DGがこれまで見てきた女の子たちとの約20年分の経験をもとに、一冊にまとめたものです。
算数が苦手でも、中学受験は戦える。
そのための戦い方を、全方向に大マジメに書きました。
書籍情報

『中学受験「算数難民女子」を救え‼』
ボリュームゾーンの算数の戦い方
著出版社 : エール出版社
発売日 : 2026/9/15
言語 : 日本語
本の長さ : 200ページ
ISBN-10 : 4753936139
ISBN-13 : 978-4753936137
商品の重量 : 240 g
寸法 : 12.8 x 1.5 x 18.5 cm
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「うちの子も、算数難民かもしれない」と思った方へ
本を読んで、
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入塾されなくても構いません。
一人でも多くの「算数難民女子」に手を差し伸べることが、私たちDGのやりがいであり、使命だと考えています。
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